yamauchinaoの日記

漫画を描いたりしています

グループレッスン:三回目

今日のレッスンは今までやったものを振り返る日だった。二人組になって全員が円を描く。同じ方向に進みながらステップを踏み、ある程度踊ると先生の声を合図にフォロワー側がひとつずれて次へ移っていく。もちろん私は「すみません…すみません……ありがとうございます!」と言いながらおたおたとリードをすることになる。フォロワーの方々は「頑張れ!」「大丈夫出来てるよ」などと優しい声をかけてくれる。今のところ私という異物に対して親切である。

オーチョアトラスのあとにオーチョアデランテ、レソルシオン……と組み合わせて踊るようにと言われた時には頭が沸騰しそうになった。そこにクニータという新しいステップも入ってきた。この日記は私の記録のために書いているので詳しい説明を省くが、要は前後に動くだけである。これが私にはまだ難しい。簡単な動作なのにぎこちなくなってしまう。

ふたつ前の段落の最後で「今のところ私という異物に対して親切である」と書いたが、”皆さん”ではない。リーダーが女性だとちょっと……と話していたフォロワーのひとのひとりがどうも私を避けているようで、ひとつずつずれて回っているはずがいつまで経っても私のところへ来ることがなく、先生が「あれ?」となる一幕があった。(外から見たら)女ふたりが踊るということにレズビアン的な要素を感じて、それを回避したいと思っているのだろうか。そう思っていたら最後のほうに一回だけ踊ってくれた。次があったら初めからふつうに踊ってくれるととても嬉しい。苦手なことはだれしもあるだろうから無理にとは言わないが、私の見た目が"女性"に近くなかったら当たり前のように踊ったのでしょう、と思うと胸のあたりがじりじりする。なんとかなってほしいと思ってしまう。

ちなみにとってもいいニュースもある。先生たちが「男性は~」「女性は~」という言葉を使わないように気を配ってくれるようになったことだ。「リーダーは~」「フォロワーは~」と言いながら説明をしてくれるため、居心地がたいへんいい。なにかきっかけがあったのだろうか。このブログが誰にどうやって読まれているのか分からないので何とも言えないが、もし先生たちが読んでくださっているようなことがあれば本当にありがとうございますと言いたい。グループレッスンの場が、だれもが安心してなんでも挑戦できる環境であるといい、と思う。