yamauchinaoの日記

漫画を描いたりしています

グループレッスン:二回目

今日はオーチョアトラスとメディオヒーロをやった。完全に目の前の人が動いてくれないという状態を何度もやり、心が折れるかと思った。
オーチョアトラスではフォローのひとに自分の前を動いてもらわねばならないのだが、どう動いてもらえばいいか分からず相手の体に触れている手がうろうろする。相手の人が初心者に不馴れだと完全に寒天と話しているかのようですいませんと思うし、かといってベテランの人にフォローしてもらいながらやるのもどうにも情けなくて苦しい。
頼みの綱の先生は、初めてタンゴをやりに来た人をフォローするので手いっぱいだ。

苦しすぎてプライベートレッスンは普通いつからするものなのか訊いてしまった。いつでもいい、もし今やったらブースターかけたスタートになるねとのこと。やったら私、もっとちゃんとリードというものをできるってこと……?!と悪魔が囁くが、残念ながら手持ちのお金はそんなにない。でもやりたい、もっとうまくなりたい、早くだ、あとではなく今。でも、あと一か月くらい(つまりあと四回くらい通ったら)、一度くらい試してもいいんじゃないかなと思っている。アルゼンチンタンゴへの興味はリード側に回ってからはぐんぐんと成長しているが、可能ならば週に二回行ってみたい……と囁きが再び聞こえてくるのを聞かないふりをする。生活と仕事があるので。無理なものは無理だ。

現時点でレッスンでは私の立場を指しながらたいてい「男性の側は~」と言われている。それがちょっと面白くもあり、普段"女性"と言われ続けている身からするとうまくトントンになる感触がある。そうそう、こうやって私は私を揺らし続けるのだ。無理矢理でもいい。自分の立場を強引でもいいから入れ替えていたい。

きっと「男性の側は~」という言葉がつらい、”男性”として見られていてリード側に立つノンバイナリーもいるのだろう。できるだけ近いいつか、「リードは~」「フォローは~」という言葉を使う流れのほうが大きくなればいいと思う。